(一社)日本カイロプラクティック徒手医学会第21回学術大会冊子が届きました。

みなさま こんにちは
日本骨盤矯正普及協会代表理事の梶田です。

私も出席した、昨年、専修大学神田キャンパスにて開催された一般社団法人日本カイロプラクティック徒手医学会第21回学術大会の冊子が届きました。

「スポーツケアにおけるコンティニュアム」というテーマで、
日本を代表する12名の超一流のカイロプラクターの先生方によるワークショップがありました。

少しでも皆様の現場でのお役に立てることがあればと考えて、その中で私が参加した3名の先生のワークショップの内容を箇条書きで申し訳ございませんが、シェアいたしますので、どうぞ参考にしてください。

◎池田 奨DC
(米国パーマー大学卒、六年間アメリカにて勤務後に、2018年から札幌にて開業)

テーマ「運動が及ぼす脳への影響」

・「老いるからでなく、動かなくなるから老いる」
・大川弥生著「動かないと人は病む」→お勧めの本
・米国では喫煙と同じくらい座り続けるのは悪い
・人間はもともと遺伝子設計的にも動き続けるように出来ている

・スポーツをやっていると寿命が伸びる(テニス+9.7年 バトミントン+6.2年 ジョギング+3.2年 スイミング3・4年)
・週に150分、中~強の運動が有効
・「デジタル認知症」これからの問題であるが、これも運動の必要→詳細は各自でネットで調べてください。
・慢性的な痛みは脳のオーバーラップが問題で、ジョギングやボーリングでの改善例多数
・パーキンソン病も動ける範囲で適切な運動を処方することで症状の寛解につなげている
・歩行(スピードや歩幅や安定感)、二重課題(歩きながら計算など)、タイミング(手を叩く)、眼球運動をチェックすることで脳の状態がわかるようになる
・歩行の速度が遅い人は若い人でも脳の老化が見られる
・まとめとして
①痛みをカイロプラクティック取り除く
②補助運動をしっかりとサポート
③日常的に運動をする意義を教える
④自分で運動をしてもらう
の4つのステップが重要だと考えている

◎後藤 雅博DC
(米国パーマー大学卒、リオデジャネイロオリンピックにてカイロプラクターとして公式医療スタッフ参加、1991年帯広にて開業)

テーマ「ボーダレス化する医療とフィットネス」

・アメリカスポーツ医学会は「エクササイズは医療である」と言っている
・スカンジナビアスポーツ医科学ジャーナルには「エクササイズは㉖種の慢性疾患に効果を示す」とあり、精神疾患、心疾患、呼吸器疾患、運動器疾患、がん、代謝疾患、神経学的疾患など
・運動は真のポリピルである
・骨格筋は巨大な内分泌器官である
・米国のライフスタイル医学でも運動は重要だと考えられていて、スポーツメディスンはいつでも誰でもどこでも出来る言い訳できない座って短時間で行えるエクササイズを紹介している。
・脳(運動イメージ)→筋(筋出力)→関節(動き)→脳
・ウサインボルト、タイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダンもカイロプラクティックを日常的に受けている(試合中のドーピングの心配がないので受けている)
・カイロプラクティックにエクササイズを導入する上で動作評価が重要で「動作評価テクノロジー・MAT」が有効→これは来年以降日本でも講習会開催予定

◎近江 顕一DC
(米国ライフ大学卒、2018年立川にて開業)

テーマ「関節の動きから見る脳とからだの再教育」

・アジャストメントで改善する仕組み
①適切な関節の動き

②脊椎と中枢神経から適切な情報が送られる
③脳中枢神経における適切な統合と処理
④より良い脊柱と体のコントロール
・スポーツカイロプラクティックの分野は、医者や理学療法士などの他業種との連携が不可欠
・2000年以降Drキャーリックなどが神経系に対してのアジャストメントの効果を研究し始める
・アジャストメントの効果は「筋紡錘」からの脳への情報伝達により起こる
・筋紡錘は「首」「手」に多いので、脊柱を刺激することは有効
・西村書店「ニューロメカニクス」がお勧め