「ライフ快療院南浦和本店」院長で「かじた式骨盤矯正整体スクール」主宰者、そして、(一社)日本骨盤矯正普及協会代表理事として「骨盤矯正」の普及啓蒙活動をしている梶田了です。
私は2002年にさいたま市の南浦和というところで、骨盤矯正専門の整体院を開業しました。
しかし、開業当初は経営が苦しかったです。
毎日、売上の事、集客の事ばかりを考えていました。
当面の運営資金として、退職金を当てていたのですが、毎月、赤字の為、どんどんと預金残高が減っていきました。
なかなか、売り上げが上がらないので一緒にやっていた先生に対して、「俺が開業資金を全て出しているのだから、お前は俺以上に電話の応対きちんとし、チラシもたくさん配るのは当たり前だろ!」とイライラして当たっていました。
売上が上がらないのは技術が良くないからだと思い、とにかくテクニックの本やセミナーに行きまくりました。少しずつ技術は向上していったのですが、集客に結びつきません。
そのような時に、知り合いに誘われて、経営者が集まる講演会に参加しました。
異業種の経営者の話を聞いているうちに、自分は、施術の技術にばかり目を向けていて、コミュニケーションや集客、マーケティングなどにおいて、しっかりと学んでいないということに気づきました。
それからは、施術の技術だけでなく、マーケティングや集客についての本を読んだり、セミナーなどにも積極的に参加するようになりました。
するとみるみる、新規の方が増え、そしてリピートも上がり、結果的に売上も増えました。
現在は、リピート率が80%を超えるほど、たくさんの方に愛され、信頼される院へと成長し、さらにお客様のご期待に添えるよう、日々精進しているところです。
そして、より多くの人が、骨盤矯正を通じて、健康で美しくなって欲しいとの願いから「かじた式骨盤矯正整体スクール」を始め、全国の施術者の方々に技術とノウハウを、伝えています。
本題に戻りますが、私が行った「ある事」とは
「誰のために何のためになぜ院を開業したのか?」 ということを明確にしたことです。
現在、沢山の整体院が街中にあふれています。
あるデータによると、整骨院や治療院、整体院、カイロプラクティック院、リラクセーションサロンを合わせると全国で約200,000店あるといわれています。
この数字は、全国にある道路の信号機の数とほぼ一緒だそうです。すごい数ですよね。
この数は今後も増え続けていくと考えるとこの業界は今後大変厳しいと思います。
ほとんどの整体院は「肩こり」「腰痛」で悩んでいる方を対象にしていると思います。そして、「腰痛・肩こりでお悩みの方」「体の歪みが気になる方」などのキャッチコピーをHPやチラシ、看板に記載しています。
もちろん、これが悪いというわけではないのですが、消費者目線で考えた場合、どうでしょうか?
他の整体院との差別化をしっかりとしないとぼやけてしまって、施術の内容や結果ではなく、価格や時間で他店と比較して店や院を選ぶようなお客様が来院されるようになります。
要するに、「安く長くほぐして欲しい!」という方です。そういう価値観のお客様は、より安い所があれば、すぐによそへ行ってしまうでしょう。
「あなたが本当に来院してほしい方はどのような方ですか?」
「あなたの院は誰のための院なのですか?」
「何を提供しているところなんですか?」
「なぜ、整体院をやっているんですか?」
この4つの質問に明確に答えられるようにして下さい。
明確にすることによって、HPやチラシの内容が統一化できます。
お客様は文面や行間から伝わるあなたのお店の存在理由をしっかりと感じ、確かめることが出来てはじめて、安心してご来院されるようになるのです。
あなたの院は誰のために何のためにあるのですか?
※Kindle電子書籍 整体院を開業する前に知りたかった「21の秘密」より一部抜粋