整体院・サロンのための「リピート」につなげる為の
初回(診)時の注意点

整体院やサロンの売り上げを増やすには『リピート』が必須です。
『新規集客』ばかりではそれこそ自転車操業で、売上はもちろん、利益も増やすことはできません。

そこで今回は、整体院・サロンのための「リピート」につなげる為の初回(診)時の注意点について細かくお話ししていきます。

「初診のアプローチ」全体の流れは以下のようになります。
問診

検査・触診・姿勢分析撮影

現状説明

施術の説明・施術

術後説明

それでは、まずアプローチの中で最も重要な「問診」についての6つのポイントに分けてお話ししていきます。

ポイント1
お客様から信頼を得て、期待と決意を引き出し、説得でなく本人が納得することが重要です。

その為には、
①しっかりと話しを聴く
②問診表に記入する
③うなずきながら話を聞く
④患部に触れて確認する
⑤辛さや痛みに共感する
ことが重要な手順になります。

ここで大切な「解釈モデル」についてもお話しします。
解釈モデルとは、
お客様及び施術者が考える症状の原因、病態、経過、影響、望む治療法、期待感などであり、患者との良好な関係を構築するために必要とされる情報のことです。

双方の解釈モデルが、一致している場合には問題がないが、偏った解釈モデルを一方が持ち、ギャップが生じたまま診療が進むと、トラブルの危険性が生じるので注意が必要です。

施術者が解釈モデルを聞き取るには、
「原因は何だとお思いですか?」
「どんな治療をお望みですか?」
「どうなりたいですか?」などと開かれた質問法を用いて、共感的な態度でお客様が自然に自分の考え、希望がいえるように切り出すことが重要になります。

ポイント2
既往歴として事故や病気がないかの確認をします。
これが現在の不調の原因なっている場合があるからです。
また、がんや骨折などの問題がないか確認して疑わしい場合は病院での受診を勧める必要があります。
病院でヘルニア等があると診断され、現在、通院中の場合は病院での治療の併用が可能なのか確認して下さい。

ポイント3
いつ、どこで、何をして、どのようにして、痛みやコリが発生したのかを確認する。
検査・施術をする時にとても重要で、かつ、数年前からの症状ならば、回数がかかる事を伝える理由になる。

ポイント4
症状が発生した時から比べてどうなっているのか?
腰痛が発生した日から来院した時までに腰痛の具合がどんな経過をたどって変化しているか確認することは重要です。

ポイント5
過去及び現在の生活環境を確認
過去及び現在の仕事やスポーツなどから、原因を探ることが出来る場合が多いからです。

ポイント6
症状がある部位を触診で確認
実はこの作業はとても、重要なんです。
「腰が痛い」と言っても、腰椎付近なのか、仙腸関節付近なのか、表面なのか、深部なのか、きちんと確認することが大切です。
お客様が気になっている部分と施術者側の認識が食い違ってしまうといくら技術が素晴らしくても結果が出ません。

次に「検査・触診」のポイントについてですが、これはお客様になぜこの検査・触診をするのかと、声がけしながら行ようにします。

まずは、お客様が症状を訴える部位の検査・触診から行い、症状と関連する部位の検査に移るのが基本。

例えば、施術者が問診をした段階で「この肩こりは骨盤が原因だ!」と考えて、「骨盤」を一生懸命に検査・触診したとすると、お客様は「なんで肩を診てくれないのか…」と不安感を抱いてしまうので、原因が患部でなくても、症状を訴える部分も触診して確認することが重要になります。

続いて、「触診の注意点」ですが、
何より、ボディケアでアプローチする施術者にとって「触診」が最も大切です。
触診で、お客様の体の変化を感じ取れる力をつけることが重要になってきます。
触診のポイントは、「出来るだけ優しく軽くふれる」こと。
これを積み重ねることで、指先の感覚が研ぎ澄まされ、誰でも「ゴッドハンド」になれますよ。

そして、「現状説明」になります。
今までの結果に基づき、お客様、患者様にお身体の状態を以下の2つのポイントから丁寧に説明します。
①現在のお体の状態⇒姿勢分析写真が効果的
②症状の原因とその根拠⇒検査・触診の情報

「施術」の説明に移ります。
ポイントは2つです。
①今日はどういう事をするのか(痛みは?強さは?)
②患部でない箇所を施術する場合は、なぜやるのかを説明します。

最後に「術後」の説明
①今日の施術の説明⇒模型や解剖図を使って
②今後の来院回数及び通院間隔⇒このような症状の方は〇回位と自信を持って言い切ることが大切です。