「骨盤矯正」っていったいどういうものなんですか?
と、お電話などでお問い合わせの時に聞かれることが多々あります。
実は「骨盤矯正」といっても、カイロプラクティックからのアプローチ、整体法的なアプローチ、マッサージ的なアプローチといろいろありますが、様々なテクニックもあり、考え方もあり、本当に多種多様です。
ボキボキと骨を鳴らすようなタイプのものから、外から触らないで、気功やカードなどを使って矯正するものまで沢山ありすぎて、私自身、全て把握できていのではないかと考えています。
そこで、私の考える「骨盤矯正」について記してみます。少し専門的になってしまいますが…
人間の体は骨盤を中心に形成されています。
骨盤の上に24個の背骨と頭蓋骨が乗っていてそれを支えていて、骨盤の下は二本の足が支えています。まさに、上半身と下半身のジョイント部分になっているんです。
骨盤には、仙腸関節で二箇所とおへその真下にある恥骨結合という3か所の関節が存在します。
骨盤内は靭帯によって強力に連結されています。
そして、骨盤内にある、子宮や卵巣はワイヤーの張力によって安定しているのです。
骨盤が歪みとは、この「仙腸関節」と「恥骨結合」が分かりやすく言うと「ズレる」事によるものだといっても過言ではないと考えています。
では、実際にはどのくらいに「ズレ」が起こるのでしょうか?
出産時は恥骨結合が3㎜程度、仙腸関節がそれぞれ5㎜程度開くと言われています。
私は一般的には、0.5~1㎜程度は可動して、それ以上になった時が「ズレ」ではないかと考えています。
だから、レントゲン診断では、なかなか分かりにくいんですよね~
そして、この「ズレ」は大腿四頭筋、腸腰筋、中臀筋、骨盤底筋、大腿筋膜張筋の私の考える骨盤安定の為に重要な5筋のバランスが崩れた時に起きると考えています。
故に、「骨盤矯正」とは、「仙腸関節」と「恥骨結合」のズレを治し、大腿四頭筋、腸腰筋、中臀筋、骨盤底筋、大腿筋膜張筋の骨盤安定の為に重要な5筋のバランスを整える事ではないでしょうか~
また、股関節や腰仙関節(腰の骨と仙骨の間)も重要になる場合も多々ありますので、この部分も大切です。